ビール類のTVコマーシャルが多すぎる(2)

千葉県八街市で、飲酒していたと思われる60歳のトラック運転手が悲惨な事故を引き起こした。詳細はまだ不明だが、日常的に飲酒しながらの運転が当たり前になっていたのではないかという指摘もある。

 

約1ヶ月前にビール類のTVコマーシャルの多さを嘆いたが、やはりという思いだ。地上波のTVで流されるCMなんて、大した関心を持って見なくても繰り返し繰り返し巧妙に擦りこまれるように作ってある。老若男女、ウチでも外でも、昼でも夜でも、一人でも大勢でも、これ以上美味い飲み物はないと言わんばかりにグラスを空け、ぷはぁーっと恍惚の声を漏らす。さぁみんな、もっともっとビールを飲もう、と消費を喚起するのに一生懸命だ。

 

それにより、社会の一部の、元々規範意識の乏しいバカが色々勘違いして自覚を失い、取り返しのつかない事態を招く。今回の60歳男と同類の職業ドライバーは全国にごまんといるだろう。トラック運転手の場合は、パイロットや電車の運転士よりも雇用主(管理会社)による統制がきっと難しいだろう。雇用主も同類である場合が多いと思われるので。

 

抜本的には呼気を検知してエンジンを動作不能にする装置を義務化する事が必要だが、それよりも社会全体の意識改革が大事だ。いつの間にか、ちょっとぐらいならいいか、という気の緩みが生じやすくなるとずるずると加速度的に緩んでくる。ビールくらい飲んだって大して酔わない、今までも何もなかった、みんな飲んでるじゃないか、CMでやたら宣伝している新製品だから飲んでみたかった、等々、いくらでも緩い方に流れる言い訳は出来るし、そうする人間が増えてしまう。

 

ビール類のTVコマーシャルはやはり規制すべきだ。